フラグメンテーションパターン係数
脱離ガスは、四重極質量分析計のフィラメントから放出された加速電子によってイオン化されます。
加速電子のエネルギーが大きいために、一部のイオンは開裂を起こします。
例えば水(H2O)の場合は次のようなイオン(H2O+、OH+、O+、H+)が生じます。
ここで単にイオン化された分子(H2O+)を分子イオンと呼び、H2O+の開裂により生じたイオン(OH+、O+、H+)をフラグメントイオンと呼びます。
分子イオンとフラグメントイオンの生成比率は同条件でイオン化されると一定の値を示します。
※フラグメンテーションパターン係数はイオン化エネルギーや質量分析計などによって若干異なります。